動作筋電図による裸足, 整形靴及び下駄の歩行分析
金井 秀作,長谷川 正哉,大塚 彰,沖 貞明
靴の医学 09155015
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本研究では裸足及び整形靴、健康下駄を用いた各歩行速度における足部4筋(足部背側骨間筋、母趾外転筋、全脛骨筋、腓腹筋)の筋活動量についてEMGによる検証を行った。その結果、歩行速度による筋活動の傾向では遅歩行<通常歩行<早歩行の順で筋活動の増加を認めた。また、履物の条件による筋活動の傾向では、足部背側骨間骨筋、母趾外転筋、前脛骨筋については、健康下駄が他の2条件に対し高い結果となり、腓腹筋については逆の結果となった。以上の結果から、健康下駄下駄による歩行は歩行推進力としての腓腹筋への負担は少なく、歩行制御力として足部内在筋及び前脛骨筋への負担が大きいと考えられる。